まずはカウンセリングによる治療を行います
心療内科における治療方法としてはいくつかありますが、まず採用されるのがカウンセリング療法です。医師によるカウンセリングを通じて、心の病を改善するというもので、何について悩んでいるのか、それに対してどのように解決していくのか、などについて医師とディスカッションします。このカウンセリングでは患者の心の成長を促し、行動の変化や新しい可能性をもたらすこと、また、新しい考え方やこれまでとは違った見方を話し合うことにより心の病の改善を行うことを目的とします。このように、カウンセリング療法は基本的に医師との会話による治療法ですので、手っ取り早く実施することができます。このことから、心療内科における治療法として第一に採用されます。
薬物による治療もあります
カウンセリング療法でうまくいかない場合や深刻な心の病の場合には、薬物による治療が行われます。薬物療法で使用される薬にはいくつかの種類がありますが、代表的なものとしては抗うつ剤が挙げられます。主にうつ病やうつ状態に対して投与される薬で、慢性的な痛みに対しても効果を発揮する薬です。また、抗てんかん薬といった薬もあります。こちらはけいれんを抑えるとともに、気分の波を穏やかにするためにも使用される薬となります。さらに、抗不安薬といった薬も治療薬として使用されます。抗不安薬は不安や緊張を和らげるための薬で、種類も豊富にあり症状に合わせて使用することができます。睡眠を促進するために使用することもあります。